2015年12月28日月曜日

各メーカーの電子ピアノ(エントリーモデル)のスペックを比較 2015冬

各メーカーの電子ピアノ(エントリーモデル)の
スペックを比較してみます。
 
 
前置き
音の良し悪しや鍵盤のタッチなどは当然
個人差があるので、ここではそれ以外の
スペックについて見ていきたいと思います。
 
なお、当記事は 2015年12月27日
現在の現行品でまとめています。

 
KORG
 
 
過去にレビュー記事などを書きました。
 
 
 
KORG の電子ピアノはとにかくシンプルです。
 
スイッチ類が可能な限り減らされているため、
メニュー選択などは鍵盤押下による特殊な
操作が必要になる。
 
MIDI端子は OUT のみ、あるいは MIDI端子がない。
前者が SP170S、後者が B1。USB端子もなし。
 
外部のスピーカーに接続するための出力端子が
ヘッドホン端子と兼用になっている。
 
質量が小さく可搬性に優れている。
 
価格が手ごろ。
 
といった感じになっています。
 

YAMAHA
 
P-45 もシンプルな電子ピアノです。
 
スイッチ類は電源、ボリュームスライダー、
ファンクションボタンの 3つだけという潔さで、
メニュー操作は、KORG と同様に鍵盤で行います。
 
MIDI端子はついていませんが、USB端子はあるので、
PC との MIDI送受信は可能です。
 
そして、このピアノには AUX OUT がありません。
 
スピーカーは内蔵されているので本体から音は出ますが、
外部のスピーカーに繋ぐことができないので、ライブを
想定すると場所によっては厳しいかなと思います。
 
追記:
P-45 はヘッドフォン端子が外部機器接続に使えるようです。
その辺りもサイトの仕様ページに書いてほしい…
 
 
なお、P-45 には上位互換の P-115 があり、
こちらは AUX OUT も備えています。
 
 
 
PX-150 の後継機として PX-160 が出ています。
 
一番の違いが、PX-160 に LINE OUT が付いたことです。
これにより、外部スピーカーへの接続が可能になります。
 
(その変わりなのか、ヘッドホン端子がステレオミニに
なってしまいましたが…)
 
逆にいうと、LINE OUT の有無がないと、PX-150 と
PX-160 のスペックには、ほとんど違いはありません。
 
それこそ、音色の名称と外形寸法くらいです。

ですので、LINE OUT が不要なら
PX-150 を購入していいと思います。
 
MIDI の送受信は、YAMAHA と同様に USB接続です。
その他、レッスン機能等も充実しています。
 
価格は KORG や YAMAHA に比べると高めですが、
スペックもそれ相応という感じです。なかなかどうして。
 
 
Roland
 
販売が完了している電子ピアノですが、
他社と比較できるちょうど良いものが
なかったので…
 
F-20 は、上記 3社の機種に比べるとかなり個性的です。
 
USBメモリに保存されている SMF や WAVファイルを
再生したり、WPS やアドホック・モードによる無線
接続で iPhone などと接続することができます。
 
MIDI の送受信は、YAMAHA、CASIO と
同じで USB接続になっています。
 
OUTPUT端子は、なぜか一つだけです。
 
質量は 他社のエントリーモデルが 11kg~12kg
となっている中で 17kg と大きめです。
 
オンラインショップにもあまり出回っていない
ようですが、機能面から分かるように、価格は
高い部類に入ります。
 
追記:FP-30 が出ました。
 
 
KAWAI
 
KAWAI の エントリーモデルは 10万以上
するので対等ではないですが、とりあえず。
 
機能は申し分ないです。MIDI IN/OUT と、
それとは別に USB端子もあります。
 
ラインアウトはありませんが、
スタンド一体型の電子ピアノなので、
外へ持ち出すタイプではありませんし、
家庭用としては十分かなと思います。
 
 
まとめ
こうしてみると、電子ピアノは MIDI端子を廃止してUSB
端子をつける方向に向かっていることが分かります。
 
私は、小スペースでも使えるスピーカー付き電子ピアノを
一台持っておきたいと考え、質量、MIDI端子、ラインアウト
などから SP-170S を購入しました。
 
当時比較した時の YAMAHA Pシリーズは P-95 で、
ラインアウトがなかったんですよね。MIDI も USB
ではなく、MIDI IN/OUT でした。
 
追記:
もしかしたら P-45 と同様にヘッドフォン端子が外部機器と
繋げる兼用のものかと思い改めて調べましたが、P-95
説明書にそのような記載はありませんでした。
 
また、今回調べてみて、CASIO の プリビアにも PX-160
からラインアウトが付いたことが分かりました。
 
どのメーカーも機能面が充実してきているので、
今後電子ピアノを購入する機会があるとしたら、
昔よりも一層悩むことになりそうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...