Roland の電子ピアノ FP-30/50/80 の違いについてです。
…といいつつ、島村楽器のサイトにまとめがあるので、
「その辺り」は横着しつつ、補足していきます。
ざっくりいうと数字が大きいものほどハイスペックです。
追記:FP-80 → FP-90 になりました。
なお、無線については、FP-50 と 80 が Roland Wireless Connect で、
FP-30、60、90 は Bluetooth になります。無線周りを重視する場合は、
今後のサポートを考えると後者の方がよいかもしれません。
ローランドの公式サイト製品情報
発売日
2013年4月26日:FP-50/80
2016年5月28日:FP-30
鍵盤
FP-50 の鍵盤はアイボリー・フィールG で、
RD300NX や A-88 などにも使われています。
FP-80 の鍵盤は PHA IIIアイボリー・フィールS で、
RD-700NX、V-Piano などにも使われています。
FP-30 は新しい製品のため(投稿日現在)、
鍵盤も PHA-4スタンダードという最新の
ものが使われています。
PHA3 から 4 になりました。他の機種では
RD-800 に PHA-4 コンサートという鍵盤が
採用されています。
上記の鍵盤はすべてエスケープメント付きです。
ライン出力端子
島村楽器のサイトだと、FP-30 のライン
出力端子に×が付いています。
確かにアウトプット端子は 50 と 80 に
しかありません。
ただ、FP-30 の Phones 端子にアンプ内蔵
スピーカーを接続することは可能です。
あくまでアウトプット端子が無いだけで、FP-30 が
外部機器と接続できないわけではないという
ことを補足しておきます。
PC接続
PC接続では MIDI の送受信が行えるのですが、
島村楽器のサイトだと、FP-50 の PC接続が×
になっています。
これは FP-50 に USB COMPUTER端子が
ないためです。
「なぜ 30 と 80 にはあるのに、間の 50 には無いのか」
と疑問が湧きますが、発売日から予想すると、当初は
30 を出す予定がなく 50 を一番下のグレードとして
考えていたからではないでしょうか。
50 には USB COMPUTER 端子はありませんが、MIDI
端子はありますし、USB MEMORY 端子に USBメモリー
を挿して録音した演奏を PC に保存することはできます。
そういった意味では、50 でも PC接続は可能です。
なお、30 は USB のみで MIDI端子はありません。
録音
FP-50/80 はオーディオと MIDI 両方の録音が可能ですが、
FP-30 は MIDI のみの録音に対応しています。
50 と 80 は、USBメモリーに保存した演奏を PC でも
同じように聴くことができます。
30 は MIDI のみの録音になるので、USBメモリーには
「演奏情報」しか記録されません。それを PC で再生
させると、PC の音源で再生されることになります。
図らずも打ち込みに近いことがやれてしまうと…
ややこしいのは、30 でも WAVE の再生は可能
ということです。
ポップスでもクラシックでも好きな WAV形式の曲を
USBメモリーに保存して、それを 30 に挿すと再生
することができます。
扱うフォーマットは 30~80 すべてが
「44.1kHz、16ビット・リニア」です。
ですので、ハイレゾ曲の再生はできません。
FP-50 と 80 の違い
50 と 80 の違いは鍵盤、USB COMPUTER 端子の有無、
マイク端子の有無、スピーカー数などが挙げられます。
FP-80/50 の製品紹介ムービーには 80 だけの
機能の時に "(FP-80)" と注記が入ります。
オルガンボタンは 80 にしか付いていません。
トーン・ホイール・オルガンの音作りなどに
こだわりがあるなら 80 一択になります。
50 も 80 もピアノは同じ波形を使用していると思われるので、
マイク端子が不要でオルガンにこだわりがなく、鍵盤を試奏
して問題がなければ 50 でもよさそうですね。
まとめ
FPシリーズは、価格はもちろんですが「鍵盤」や
「録音」などが購入判断基準になるかと思います。
USBメモリーで気軽に録音できるのは 50 と 80 なので、
機械が苦手な方は、これらの方がハードルが低いです。
30 は色々と制約はありますが、Phones 端子に外部機器を
繋ぐことはできますし、USB端子もあるので、ゆくゆくはPC
ベースの制作を考えているという方にはオススメできる
機種になります。
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