岩崎淑 著の「ピアニストの毎日の基礎練習帳」のレビューです。
初心者からプロまでピアノを弾く人すべてが
対象と著者は謳っています。
演奏する時の手や指の形、姿勢など基本的な
ところから始まり、レガートやピアニッシモなどの
奏法についても具体的に説明されています。
また、短い時間でも効果的に練習する方法や、
舞台で演奏する時の心構え、コンクール・名教師の話など、
後半のページへ行くほどクラシックのピアニストを
想定したものになっています。
楽譜は、ハノンをアレンジしたスケールとアルペジオが
収録されていますが、ピアノを始めたばかりで難しい人は、
ハノンの教則本やツェルニー、バッハの楽譜を
用意して練習するように促されます。
あくまで基礎練習帳なので、
楽譜は上記のハノンのアレンジバージョンのみです。
ちなみに楽譜は読める前提で話が進んでいきます。
全体的に著者の体験記を織り交ぜながらの
内容となっているので、クラシックがベースです。
レガート奏法の練習にはショパンのあの曲を…
といった感じで随所でクラシック曲が紹介されています。
読んでみた感想としては、独学でピアノを始めた人は
一読の価値があると思います。
私自身も独学だったので、鍵盤のタッチの細かい
説明などは参考になりました。
逆に、音大生やピアノ教室に通われている方だと
重複する内容が多々あるのかなと感じましたが、
もしかしたら初心に返る一冊になるかもしれません。
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