BOSS「BR-1200CD」のレビュー3です。
量子化ビット数は、16ビット、
サンプリング周波数は、44.1kHzです。
これは、一般的な音楽用CDと同様の
音質ということになります。
「MTR の音質は、DTM で作成したものよりも劣るのか?」
と、MTR の購入を検討する時に気になる方も
いらっしゃると思いますが、MTR ≦ DTM です。
最終的に音楽用CDを作成するということなら、
MTR も DTM も音質に劇的な差は無いと考えますが、
それ以上の音質を求める場合は DTM の方が有利です。
現在の録音機器のハード・ソフトは、音楽用CDの規格である
16ビット/44.1kHz が最低限の音質基準として設計されています。
これらの数字は、大きければ大きいほど
音質が良いものになります。
DTM で使用するオーディオインターフェース
steinberg の UR22 を例に見てみると、
24ビット/192kHz までのレコーディングが可能です。
現行のMTRでは、ZOOM の Rシリーズなど 24ビット
対応のものもありますが、サンプリング周波数は、
44.1kHz ~ 48kHz 止まりです。
ちなみに、16ビット/44.1kHz よりも上の音質、具体的には、
24ビット/44.1kHz 以上 をハイレゾ音源と言います。
なぜ音楽用CDを作成する場合に限り MTR と DTM の
音質に劇的な差は無いと言ったかというと、
このハイレゾ音源に絡んでくるからです。
USB
BR-1200CD には USB端子がついています。
できることは WAV/AIFF のインポート、エクスポートです。
リアルタイムで音をやりとりするオーディオインターフェースの
代替や、MIDI の送受信には使えません。
MIDI のやりとりには、MIDIケーブルが必要です。
(補足しておくと、BRシリーズの現行機器である
MICRO BR-80 や BR-800 はオーディオインターフェース
としても使用できます。)
BR-1200CD は何年も前の機種なので、
対応OSの更新が Vista で止まっていますが、
Windows7(32ビット)でも動作確認できました。
ドライバは、OS標準のものを使い、USB接続時に
自動でインストールする仕組みです。
接続すると、BR-1200CD は、USB大容量記憶装置と
認識されるので、32ビット、64ビットOS関係なく、
動作してくれると思います。
BR-1200CD の外形寸法/質量ですが、
幅 :478 mm
奥行き:297 mm
高さ :95 mm
質量 :4.1 kg
とノートパソコンよりも一回り大きいです。
練習スタジオでデモ作成をするなどの持ち運びには
あまり向きませんが、自宅で多重録音するには
申し分ありません。
生産は終了しているので中古品しか出回っていませんが、
値段も落ち着いてきているので狙い目ではないでしょうか。
DTM やら機械やらよく分からないという方に
MTR はオススメです。
BR-1200CD のレビューは以上になります。
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