略して光ナビと言われる CASIO の
キーボードについてご紹介します。
なお、私が持っているのは LK-65 という
2000年に発売された機種です。
十数年で LKシリーズがどのくらい進化したのか興味があるので、
この LK-65 と最新の機種を見比べながらスペックを見ていきます。
投稿日時点での最新機種は、
「LK-122」と「LK-222」です。
LK-65 は、ピアノ形状ではなくキーボードらしい
薄い形状のものになっています。
タッチレスポンス機能
いわゆるベロシティ固定のオンオフです。
演奏の強弱で音量も同様に発音するか、強く弾いても
弱く弾いても同じ音量で鳴るかをここで設定します。
最新機種には感度設定が 2種類ありますが、
LK-65 はオン/オフのみです。
音源
カシオ独自の AHL音源です。
これは、実際の楽器の音をステレオサンプリング
したPCM音源で、マルチサンプルとなっています。
LK-65 の頃は、こうした独自の音源名称は
ありませんでした。GM配列だったので、
単純に GM音源でいいのかなと。
最大同時発音数
LK-65 は最大 24音(!)ですが、
最新機種では 48音になっています。
音色数、エフェクト、リズム
LK-65 は 128 の GM音色+9 ドラム音色で、エフェクトは
リバーブが 3種類(ホーム、ステージ、ルーム)、リズムは
61種類です。最新機種では音色などが倍以上に増えました。
演奏スタイル
LK-222 にはレイヤー、スプリット機能があります。
レイヤーは、例えばピアノとギターの音色を
重ねたりする時に使います。
スプリットは、高音部はギター、低音部はピアノと
いった感じで音色を振り分ける時に使います。
LK-65 にも付いています。LK-122 は廉価版なので、
この機能がありません。
キートランスポーズ
移調機能です。白鍵のみの演奏(ハ長調)でニ長調の
音を鳴らしたい時はキートランスポーズの値を +2 すると
ニ長調になります。ドを弾くとレが発音する状態です。
+1 で半音上、-1 で半音下に設定されます。
±12の設定が可能なので、1オクターブ
上下させることもできます。
なお、名称は違いますが、サスティンペダルと
ダンパーペダルは同じ働きをするものです。
MIDI
LK-65 の頃は、MIDI IN/MIDI OUT端子でしたが、
最新機種では USB端子での送受信に変わりました。
また、光ナビは内蔵曲をレッスンできるのが売りですが、
LK-222 は専用サイトからダウンロード購入した曲を PC
経由で取り込み、練習することができます。
内蔵曲と同様に鍵盤がちゃんと光ります。
ちなみに、光ナビに MIDI IN を流すと
ノートの通りに鍵盤が光ります。
数台用意するとイルミネーションになりそう。
「LK-122」と「LK-222」の違い
違いについては、レイヤー、スプリットの有無、
ダウンロード曲でのレッスン機能の有無、
演奏録音機能、SDカードなどの外部メモリー
での保存機能、音色数などの大小になります。
SDカードには、演奏した録音データを保存できます。
保存されるのはオーディオデータではなく、あくまで
MIDIデータになります。
つまり演奏情報のみとなるので、そのまま PC に
挿して再生すると、「PC の音源」で再生されます。
Windows だと Microsoft GS Wavetable Synth みたいな。
また、ダウンロード曲の取り込みを USB経由ではなく、
PC → SDカード → 光ナビとすることも可能です。
どちらを購入するかは、このダウンロード曲でのレッスン
機能と演奏の録音機能で判断することになりそうですね。
価格差は大体一万くらいでしょうか。
カシオトーンは意外と使える
カシオトーンは音源内蔵、スピーカー内蔵、MIDI送受信可、
電池駆動対応、重くない、価格も手ごろなので、使い方に
よってはかなり重宝します。
ただ、レイヤーの有無からも分かるように、あくまで一つの
音色を選んで演奏するタイプのキーボードなので、従来の
ハード音源(マルチティンバー)のような再生はできません。
追記:
最近、機種によっては「16chマルチティンバー受信」と仕様欄に
明記されるようになりました。マルチティンバーができる機種も
無いわけではない、ということを補足いたします。
あと、スピーカー内蔵のため奥行きがあります。
それでも総合的に見れば魅力的だと感じます。
カシオトーンの型落ち品は意外と狙い目ではないでしょうか。
追記:
MIDIの送受信ができない機種もあるので、製品情報の
仕様欄で USB端子やMIDI端子の有無をご確認ください。
また Windows 10 をお使いの方は、USB対応OS が該当
する機種かどうかについてもご確認ください。
こんにちは。
返信削除今、カシオトーンを買おうか悩んでいます。
というのは
・ピアノ譜をトラック3、4に入力し、スタンダードMIDIファイルを作成。
・カシオのフォーマットに変換。
・SDカードに読込み、レッスン機能を使用する、ということはできますか?
その場合、LK-222、lk-223どちらでも可能なのでしょうか?
こんにちは。
削除はい、おっしゃる方法でカシオトーンに取り込めば、
レッスン機能を使うことができます。
LK-222、LK-223 どちらも可能です。
また、上記のような新しい機種の場合、MIDIファイルが
そのまま読み込めるので、カシオのフォーマットに変換
しなくても大丈夫なようです。
ただ、MIDIファイルに指使い番号等の情報は含まれないので、
内蔵曲のレッスンとまったく同じことができるわけではない
ことを、お含みおきください。
なお、LK-222、LK-223 の場合、SDカードは32GB以下のものを
使用する必要があります。
それとは別に「ナビゲートチャンネル」という機能があります。
PC とカシオトーンを USBケーブルで繋ぎ、音楽ソフトで MIDI を
再生させることでレッスン機能に近いことができるというものです。
お使いの楽譜ソフトに再生機能があれば、SDカードを使わなくても
PC上からテンポをいじったりフレーズ間をリピートしたりできます。
早速のご返信ありがとうございます。
削除近くの家電量販店に行ってきましたが、売り場にキーボードはありませんでした。代わりに16GのSDカードを買ってきました。
コメントを参考に土曜日、家電量販店めぐりをしてこようとおもっています。
子ども向けのおもちゃなどを置いている家電量販店なら見つかると思います!
削除こんにちは。
削除今日、家電量販店に行ってきて早速買ってきました。
最初マイクロSDカードのアダプターが読込できない&データのロードが分かりにくい等ありましたが、
手元のデータを基にして自動演奏と光ナビゲージョン出来ることを確認しました。
まだいじり始めて3~4時間ですが印象は
1.データのロードに関する手引書の記述が分かりにくい。ロードする前にユーザバンクを指定する、とのことで指定されたページを開くと該当記述が直ぐに見つからない。
2.トラック3、4に演奏データを入力したが、当初3:右、4:左だとおもっていたが、反対だった模様。
3.リズム、トーン、などの切り替えが最初ピンとこず、あたふた。
4.らくらくモードは使える。「蛍の光」を試してみたところ、光に合わせていけば弾けるのが楽しい!!
5.自分で打ち込んだデータの場合、右手にメロディーとコードをミックスしている譜面の為、当初練習用に
コードのみにして作り直した方が練習しやすいと思われます。
キーボードに触るのは数十年ぶりですがいい買い物が出来ました!ありがとうございます!
詳細なレビューありがとうございます。
削除2.についてですが、番号が小さい方のチャンネル
が左になるんですよね。私も引っ掛かりました。
数十年ぶりにキーボードに触れられたとのことで、
お役に立てたなら幸いです。