KORG KRONOS X のレビュー18です。
マニュアルに出てくるモジュレーション・ソースや
デスティネーションという用語について解説します。
モジュレーション
モジュレーション(CC#1)は、ビブラートをかけるための
コントロール・チェンジ・メッセージです。
ただ、本来のモジュレーションは「変調させる」といった
意味合いがあり、シンセではもっと汎用的に使われます。
ソース
ソースの意味は「出どころ」なので、モジュレーション・ソースは
「変調させるための信号」のように解釈することができます。
デスティネーション
ソースは、マニュアルでは「ソース」「モジュレーション・ソース」
と両方出てきますが、こちらは「デスティネーション」のみです。
デスティネーションの意味は「目的地」なので、
モジュレーション・デスティネーションは
「変調させられる信号」と解釈できます。
ソースとデスティネーションの関係
要するに、ソース(送る側)→ デスティネーション(受ける側)
といった関係になります。
マニュアルの「ソースとデスティネーション」という
文言は、頭のモジュレーションが省略されたものと
みなして差支えないと思います。
例えば、以前書いた音作りの記事を前提にすると、
LFO(ソース)でオシレーター(デスティネーション)に
モジュレーション(変調)をかけた結果ビブラートになった、
ということになります。
モジュレーションの役割はあくまで「変化を与えること」です。
LFO や EG などモジュレーション・ソースになり得るものは、
モジュレーションの一種ということにもなります。
ここで、ベクター・エンベロープの概要を
パラメーター・ガイドより引用します。
ベクター・エンベロープは、ベクター・ジョイスティックと共
にベクター・ポジションをコントロールします。これらはプロ
グラムとエフェクト・パラメーターを共に調整するように設定
できる唯一のプログラマブルなモジュレーション・ソースです。
ベクター・ジョイスティックは、ポキッと
折ってしまいそうになるあのスティックで、
ベクター・エンベロープはその設定画面です。
上記の概要文も一見すると専門用語のオンパレードで混乱しそう
になりますが、モジュレーション・ソースの意味が理解できていれば
全体像が見えてくるのではないでしょうか。
モジュレーション、ソース、デスティネーションが分かると、
マニュアルもかなり取っ付きやすくなります。
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