KARMA の使い方4です。
今回のテーマは、KARMA の LATCH と
DRUM TRACK の制御についてです。
LATCH は、実際にスイッチをオン/オフしながら
演奏していただくと分かりますが、最初に鍵盤を
弾くと、それ以降 KARMA が動作したままになるか、
鍵盤を押さえている時だけ(ノートオンの時だけ)
起動するかの違いです。
DRUM TRACK は、文字通りドラムトラックの
オン/オフを行います。
COMBIモードの中には、KARMA と DRUM TRACK
が連携しているバンクがあります。
例えば、「I-A048:ZERO G Pianoforte」です。
演奏すると、KARMA と DRUM TRACK が
同時に動いているのが確認できると思います。
このバンクで少しだけ曲を作ってみました。
リズム周りをひと工夫しています。
まず、DRUM TRACK スイッチについてですが、
のスイッチ類のようにコントロールチェンジ値(以降、CC)
が割り当てられていないため、打ち込みによるオン/オフ
の制御ができません。
ですので、DRUM TRACK スイッチは
ずっとオンにしておきます。
最初の二小節ですが、DRUM TRACK は
動いていません。KARMA だけの制御です。
6秒辺りで一瞬音が鳴り止む箇所は、KARMA と
LATCH を CC で一時的にオフにしているからです。
(EQ/Vector Control → Drum Track と進み、
「Keyboard Trigger Zone」の Bottom を D5)
そして、DRUM TRACK が途中から起動しますが、
これは鳴り始めてほしい小節にピアノの
メロディーの "D5" がきていたので、
これを上記画像の通り設定したためです。
「D5 より低い音を弾いても DRUM TRACK が
起動しない状態」ということです。
これにより、ピアノの最初の一音(A4)で
DRUM TRACK が鳴らないようにしています。
次に、23秒~26秒で再び DRUM TRACK がミュートします。
前述の通り DRUM TRACK スイッチをオフにすることは
できないので、エクスプレッション(CC:11)を使います。
DRUM TRACK は GM規格と同様に 10チャンネルで
制御が可能なので、シーケンサーでトラック10を選び、
エクスプレッション値を設定しています。
24秒~26秒はバスドラムが「ドッドッドッド」と
鳴っていますが、これは COMBI側で設定された
パーカッションを LATCH のオン/オフで制御
しながら鳴らしています。
LATCH をオフのままにすると、すべてのノートオンに
反応して「ドドドドドド」とメタルのバスドラムのように
鳴ってしまったり、レガートが続くノートだと KARMA は
あたかも LATCH がオンの時のような動作をします。
ですので、うまく間に CC を仕込む必要があります。
このような感じで LATCH と DRUM TRACK を組み合わせれば、
曲にメリハリを付けることが可能になります。
なお、LATCH と DRUM TRACK は、以下の画像のように
Latch が "Use KARMA Latch Switch" になっていれば、
LATCH スイッチと連携します。
言葉にするとややこしいですが、実際にオン/オフにしながら
演奏するとお分かりいただけると思います。
その上の Mode についても一応補足しておきます。
Start Immediately:
DRUM TRACK スイッチを押すとドラムが鳴り始めます。
Wait KBD Trig:
鍵盤を弾く(ノート・オン)とドラムが鳴り始めます。
更に、KARMA とドラムパターンの演奏もリンクが可能です。
KARMA → Trigger → Control と進み、
"Link to Drum Track" にチェックを入れます。
これにより、DRUM TRACK スイッチのオン/オフで
KARMA スイッチも同時にオン/オフの制御ができる
ようになります。※動作には LATCH の状態も関係有り
ただ、繰り返しになりますが、DRUM TRACK スイッチ
のオン/オフは CC では行えないため、完全打ち込み
による KARMA 使用時はあまり使えません。
DRUM TRACK スイッチだけ手動で切り替えというのも
ちょっと微妙ですし…
個人的には、DRUM TRACK スイッチも CC制御できたら
嬉しかったです。まあ、CC値も上限いっぱいまで
割り振られているので、しょうがないんですが。
いずれにしても、やりたいと思ったことはできる
ようにパラーメータがちゃんと用意されています。
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