KORG KRONOS X のレビュー4です。
KORG のシンセサイザー、キーボード、電子ピアノに
使うダンパーペダルといえば DS-1H ですが、
手元に他社のサスティンペダルがあるので
KRONOS X で動作確認してみました。
なお、KRONOS X の接続端子は "DAMPER" という表記に
なっているため、ダンパーペダルと呼んでいます。
極性
左から、
・KORG DS-1H
・YAMAHA FC4
・CASIO SP-20
です。
結果から言うと、上記は全部動作しました。
CASIO SP-20 は極性が一緒で、
繋げただけですぐ使えました。
YAMAHA FC4 は極性が逆なので、ペダルを踏んで
いない状態では音が伸び、ペダルを踏むと音が伸び
なくなる、通常とは反対の状態になります。
KRONOS X で以下の操作を行い、極性を変更します。
GLOBAL → Controllers/Scales → Controllers →
Foot Switch & Pedal/Damper → Damper Polarity と進むと
デフォルトでは "(-)KORG Standard" になっているので、
"(+)" に変更すると、「YAMAHA FC4」でも正しく動作
するようになります。
以上のように、他社のペダルでも互換性はあります。
ただし、動作保証をしているわけではなく、中には機能
しないものがあるかもしれないので、注意が必要です。
ハーフペダル
KORG DS-1H はハーフペダル対応です。
ハーフペダルは、ざっくり言ってしまうと、ペダルを
少しだけ踏んだことを認識してくれる機能です。
上の画像は、ペダルをゆっくり踏み、ゆっくり
離した操作を MIDI で数値化したものです。
青枠に数字がありますが、127 が最大値でペダルを
踏みきった状態、0 がペダルから足を離した状態です。
KORG DS-1H の数字は詳細に記録されていますが、それ
以外は単純に踏んだか踏んでいないかしか残っていません。
ハーフペダルがあることで、響きの表現の幅が広がります。
(ハーフペダルに対応していない機種は、0 か 127、いわゆる
ON / OFF にしかならないと思っていたんですが、それ以外の
数字が記録されました。再現できたりできなかったりでよく
分かりませんが、基本的には 0 か 127 にしかなりません。)
ハーフペダル対応かどうかは、TRS か TS かで見分けられます。
上の画像は、3つのペダルの端子部分になります。
一番初めの画像と同様に左から、
・KORG DS-1H
・YAMAHA FC4
・CASIO SP-20
です。
フォーンプラグには2種類あり、黒い
リングの数で見分けることができます。
これは絶縁リングなのですが、
2本ならTRS で、1本なら TS です。
脱線してしまうのでケーブルの話は省略しますが、
見た目から、KORG DS-1H は TRS なのでハーフペダル
対応、YAMAHA FC4 と CASIO SP-20 は TS なので
ハーフペダル非対応ということが分かります。
純正品でハーフペダルも対応しているということで、
KORG DS-1H を買っておけば間違いないですね。
ちなみに他社のペダルを使って動作しなかった場合、ハーフ
ペダル対応のペダルだった、ということが多々あるそうです。
互換性重視ならハーフペダル非対応のものを
購入するのが無難でしょうか。
なお、KORG DS-1H も CASIO SP-20 のように接続口を
L字型にしてほしいと個人的には思っています。
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