電子キーボード鍵盤の JIS 規格についてです。
今回は、便宜上電子キーボードという言葉を使っています。
これには、シンセサイザー、ミュージックワークステーション、
電子ピアノなどの電子鍵盤楽器が含まれています。
日本のピアノは JIS 規格(日本工業規格)に
より定められています。
該当するページへのリンクを貼ろうと思ったのですが、
リンクした旨を jisc(日本工業標準調査会) に
連絡する必要があり、面倒なので止めました。
jisc のデータベース検索を使い、
以下の情報で絞り込むと出てきます。
PDF での閲覧になります。
規格番号:"JISS8507"
規格名称:"ピアノ"
今回は、タイトル通り鍵盤の規格について
調べるため、ざっと読んでみました。
まず最初に、該当する「形式」としてアップライト形と
グランド形に分けると明記されています。
また、調律についてや主要部の名称も図入りで載っており、
これらは完全にアコースティックピアノについての規格でした。
結果、電子キーボードについて定められた
規格は見当たりませんでした。
つまり、電子キーボードについては明確な決まりがなく、
各々のメーカーが独自で規格を定めていることになります。
ネットで色々調べていると電子キーボードの鍵盤にも
JIS規格が適用されているような書き方をしている
記事があったのですが、おそらく違うと思います。
どちらかと言えば、「アコースティックピアノの JIS規格に準拠
しておけば間違いないから一緒にしよう」という経緯で鍵盤も
同じ寸法になっているのではないでしょうか。
鍵盤の寸法規格について見てみます。88鍵盤の場合、
総幅は 1220mm ~ 1230mm が基準になっています。
88鍵盤は、白鍵 52、黒鍵 36 ですが、
幅に黒鍵は関係無いので含めずに計算すると
『1225(総幅の平均)÷ 52(白鍵数)= 23.55769…』となります。
よって、白鍵の幅は約23.5mmです。
KRONOS X の長さを測ってみると
白鍵の幅は JIS 規格通りでした。
1オクターブで 約165mmになります。
SP-170S も測ってみましたが、こちらもほぼ一緒でした。
61鍵盤 の TR 61 も同じでした。
ただ、TR 61 だけ黒鍵が短かったです。
黒鍵の長さは原則として 95mm に定められています。
KRONOS X、SP-170S は 95mm でしたが、
TR 61 は 90mm でした。
TR 88 は、61鍵、76鍵よりも奥行がありますが、
黒鍵が 95mm になっているのでしょうか?
YAMAHA MO8 も測ったところ、
こちらも JIS 規格通りでした。
他には、床面から白鍵面までの高さも
定められており、640 ~ 750mm でした。
キーボードスタンド使用時の高さ調整の
参考になりそうです。
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