2015年2月10日火曜日

ロック作曲講座 レビュー

荒川敏行 著の「ロック作曲講座」のレビューです。

ズバリ、本のタイトルを「ポップス作曲講座」に
すれば評価が変わったのかなと思います。

初めは8ビートなどのリズムから始まりますが、
その後はスケール、コード、転調と進みます。

要所要所に有名曲の数小節をピックアップした
解説も付いています。

…それらが、すべて五線譜で載っています。
タブ譜(TAB譜)は出てきません。

ギター、ベース、ドラムでのロックアレンジ
のバリエーションを増やしたいという目的で
購入すると、ちょっと期待外れになります。

コードの解説もあくまで理論なので、
「C は、ドミソで構成される」のような書かれ方をしており、
ギターコードを考慮した五線譜表記にはなっていません。

また完全5度の説明がありながら、パワーコードの存在に
ついては触れられず、リフという言葉も出てきません。

ここまで、ネガティブなレビューになってしまいましたが、
本のタイトルと中身がちょっと合っていないと感じ、また
誤解する方も多いと思い、ありのままに書きました。

ただ、最初に書いた通りポップス作曲講座とした場合、
評価が変わります。

好きな曲の楽譜を買って、ロック作曲講座の内容と照らし
合わせながらアナライズしていくと勉強になりそうです。

そもそも、すべて五線譜で書かれているので、
この本は、ピアノ、キーボード奏者向けです。

ピアノ、キーボード奏者のためのポップス作曲講座
のようなタイトルにするといいと思いました。

アマゾンでは中古しかなさそうですが、送料の方が
高いくらいの値段で出品されています。

作曲理論を学ぶ最初の一冊として、お試しで
購入してみるのもありではないでしょうか。
 
なお、著者の荒川さんはクレヨンしんちゃんの
音楽担当などをされている方です。
 

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