2014年9月14日日曜日

音声ファイルからノイズを除去する方法

ノイズ除去の方法については、
既にネットに情報が溢れています。

同じ方法を紹介しても意味がないので、
今回は、音声に入る周囲の雑音を
小さくする方法について書いてみます。
 
ここでの雑音とは、ザワザワ、ワイワイ、ガヤガヤなどの
音量が一定でないものを指します。
 
人口密度の多いところで特定の人の話(以降、)を録音した
場合などの音声ファイルを想定しています。
 
先に言っておくと、これらの雑音は完全に消すことはできません。
あくまで、を聞きやすくする編集方法になります。
また、自己流です。ご了承ください。
 
使うソフトは「Cubase LE 5」です。
オーディオファイルを波形で編集できるソフトなら、
ほぼ同じ作業工程になると思います。
 
音声のファイルを、wav などDAW で扱える
オーディオファイルに変換して、波形編集を行います。
 
 
上記の画像の青枠は、をしている箇所の波形です。
それ以外は、雑音です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まずは、上記のように雑音箇所を選択して、
ゲイン(GAIN)で波形を小さくして音量を調節します。
 
画像では「-5.00db」となっていますが、
少しずつマイナス値を指定して、
繰り返し処理、試聴しながら波形を小さくしていきます。
波形も細かく選択範囲を選び直します。

雑音箇所の無音化については、実際に処理して聴いていただくと
分かりますが、と雑音の音量差で耳が疲れます。
ですので、今回のケースでは使えません。

の合間に少しでも音がある方が聴きやすいので、
薄っすらと音を残しておきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上記画像の通り、オレンジ枠の雑音箇所の波形を修正しました。
 
なお、この修正した雑音の波形が
どのケースでも理想の形というわけではありません。

今回の音声ファイルの場合、聴きやすさを追求したところ
波形はこの形になった、ということになります。
 
音声ファイルの内容は様々ですので、
自分の耳が最終的な判断基準になります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

上記はの箇所ですが、マイクでうまく音を拾えていなかったので、
波形が小さくなっています。こういう場合は、雑音対策とは逆に
ゲインでプラス値を指定し、波形を大きくします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
波形が大きくなりました。以上で、編集は完了です。
 
今回は使っていませんが、の入りや、終わりにフェードイン、
フェードアウトを使うと一層聴きやすくなります。
 
ちなみに、と雑音が被ってしまっている箇所は、
編集がかなり難しいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
やるとしたら、上記画像のように波形が糸のようになるまで拡大し、
鉛筆ツールなどで調整することになると思います。
 
あるいは、細かい単位のオートフェーダーで音量調節をすると、
聴きやすくなる…かもしれません。
 
最後に、ノイズゲートについてです。
ノイズゲートは、今回のケースでは使えません。
 
使用するソフトによって名称は違うかもしれませんが、
ノイズを除去するこれらの機能は、「サー」「ブーン」
といった、一定の音量のノイズに使うものです。
 
試しに、編集が完了した音声ファイルにノイズゲートを
使用してみると…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
雑音部分が無音化の状態になってしまいました。
これでは、音声ファイル内の音量差が大きくて聴きづらいです。
 
音声ファイルの波形編集を行う時は、
ゲインによる調整が着実だと思います。

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