2016年2月19日金曜日

フリーランス音楽家の確定申告9 源泉徴収税額を逆算する際の注意点

フリーランス音楽家の確定申告9です。

源泉徴収税額を逆算する際の注意点についてです。
 
 
前置き
源泉徴収される報酬を受け取ったけど、
支払通知書には手取額しか記載されて
いない、といったケースを想定します。
 
支払調書は以下のように発行義務がないので、先方に
お願いして発行してもらったり、源泉徴収税額を聞いたり、
自力で計算したりします。
 
 
 
※どちらも MFクラウドの記事です。
 
先に結論を言ってしまうと、支払調書をもらうか、
源泉徴収税額を聞けるならそれで完了です。
 
以降は自力で計算せざるを得ない状況の話になります。
 
 
逆算する
国税庁のサイトの計算方法を参考にすれば
手取額から源泉徴収税額を割り出せます。
 
 
・手取額 ÷ 0.8979 = 報酬額の総計
・報酬額の総計 × 0.1021 = 源泉徴収税額
 
 
逆算する場合の注意点
注意点として、手取額によっては
源泉徴収税額に誤差が生じます。
 
例えば、27,500円の場合です。
 
27,500 ÷ 0.8979 = 30,627
30,627 × 0.1021 = 3,127
 
一見すると、普通に源泉徴収税額が計算できました。
 
この報酬額の総計である、30,627円から
1円引いた 30,626円で計算してみます。
 
30,626 × 0.1021 = 3,126
30,626 - 3,126 = 27,500
 
今度は全体の額が分かっているので、源泉徴収税額を
求めて、そこから減算することで手取額を出しました。
 
手取額は同じ 27,500円です。
 
そして、源泉徴収税額が前者では 3,127円、
後者では 3,126円となり、1円違っています。
 
これは、手取りが 55,000円、110,000円の
場合も同じように 1円の差が生じます。
 
要するに、手取額から逆算したものが
100% 正解とは言えないということです。
 
先方が報酬額から単純に逆算しているなら問題ありませんが、
1円安くするために何らかの計算式を使って源泉徴収税額が
少ない方を選択した上で、税務署に支払調書を提出している
可能性があります。
 
念のため、報酬額の総計から「±1」をした額で、
源泉徴収税額と手取額を求めれば確実です。
 
計算した結果、上記のように手取額は同じで源泉徴収税額に
差が生じた場合、これは先方に確認するしかありません。
 
 
まとめ
「支払通知書に手取額しか記載されていない」
「ある特定の手取額だった」
「支払調書が送られてこない」
 
という条件の場合にしか発生しないレアケース
ではありますが、私も一応心に留めています。
 
会計ソフトは色々と自動計算をしてくれますが、
この逆算は答えが二通りあるので難しそうです。

逆算機能を搭載したソフトってあるんでしょうか?
 
とりあえず、報酬額の総計や源泉徴収税額を
電話やメールで聞いて自分で計算するのが
一番手っ取り早いかなと思います。
 

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